本: 橋本治 『恋愛論』 恋愛なんてものはない
雷が来そうな空です。
休みというのに、特に予定もなく、
プールでひと泳ぎして帰ってきました。
小学生と同じスケジュール。。。
さてさて、先日買った橋本治の「恋愛論」。読み終えました。
元々1986年に講談社から発刊されているもの。
『若い時にも泣いたけど、いまでもやっぱり泣いてしまう。』
内容は主に講演で語ったことの書き起こし、ちょっとしたエッセイやら、漫画やら、
あとがきが3つも(!)収録されている笑。
論がつくので方法論的なものなのかと思ってしまったわけですが、
予想を裏切り、自身の青春時代の思い出、初恋をひたすら赤裸々に語るのです。
こちらが赤面してしまうくらいに。。
それだけではなく、要所要所でラディカルなその思考に惹きつけられます。
出版された当時は80年代ですが、現代の私たちが抱えている悩みに応えてくれています。
この本の中でも語られるように、今まで、自分も恋愛していない自分、できない自分は欠陥品なんだと頭の片隅で思い込んでたんです。
そんなことで悩んだことがないという人もいるかもしれません。
私がいつもつまずくのは、すでに結婚した先輩方々から、「20代のうちにいい人見つけとかないと売れ残る」という事を呪いの言葉のように受け取ってきたことで、
「いい人」をそもそも感知できない自分、客観的に「いい人」がいたとしても、
恋愛感情が湧かない自分にほとほと嫌気がさしていました。
でも、橋本氏は言い切ります。
「それは恋愛する理由がないからだと、別に今恋愛しなくてもいい人」だと。
そうだ、そうなんだよ。
ほんとうは、それだけで良いはずなのに、私たちは「恋愛をするべきだ」という社会の
流れに戸惑い、自信を無くしていくのです。
きっと、ただ独り身、恋愛をしていないというだけで肩身狭い思いをしている人って多いはずなんだけど、それを声にだして「助けて」とは叫べない。
Twitterで叫んだらネタにされ、Facebookでは皆憐れみの「いいね」を押してくれるかもしれない・・・けど
この本で「自分はこれでいいんだ!」というスタンスを獲得していただけれるのではないかと思います。まさに、Let it Go です。
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