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東京写真美術館 『植田正治とジャック・アンリ・ラルティーグ』

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東京写真美術館 『植田正治とジャック・アンリ・ラルティーグ』

先週、アート好きの後輩を連れて観に行ってきた。
植田正治と聞くと必ず行ってしまう。それほどに彼の写真は魅力的である。


植田正治は「生涯アマチュア」を貫き、自由な作品を生み出してきた。

それは、アンリも同様である。


今回初めてアンリの作品を観たが、日常の喜びに溢れた作品が多いことが見て取れる。
純粋に自分が好きな人たちを傍観するわけではなく、とても近い位置でありのままの姿を表現している。

観ている私たちもその人間関係の輪に入ったかのごとく錯覚を覚える。


 それとは反対に、植田正治は私たちにその介入を許さない。

彼の作品は、たちまち自らの愛する家族まで作品のモチーフとしてとらえてしまう。

被写体がまるで「そこ」になければ「不自然」であるかのようだ。

珍しくカラーの作品も展示されているので、
ファンの方でもまだ観たことがない作品と出会えるかもしれない。

余談。
アンリの写真を見ていたらどうしても「紅の豚」を連想してしまう。
観ている間ずっと頭の中を加藤登紀子が流れていた。


誰かにこの共感を分かってほしかったので、後輩に意見を求めたが、
彼女はアンリの妻と愛人の写真が分からないと別な事を考えていた。





  • 会 期: 2013年11月23日  ~ 2014年1月26日マデ 








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