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水戸芸術館 『ダレン・アーモンド―追考―』

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水戸芸術館 『ダレン・アーモンド―追考―』


に行ってきた。

水戸芸術館は国内外、ジャンルにとらわれず、独特な展示をしている美術館だと思う。
今回も期待を裏切らず、入ってすぐ驚きがあった。


暗闇。


暗闇の中に映し出される映像。

一瞬自分がどこにいるのか分からなくなる感覚。


普段の生活で暗闇の中で歩くことなんてなくなってきた。

都会の方に住んでいるとなおさらだ。


暗闇の中から映し出される映像を眺めていると、
「時空」という概念を形にしたらこんな感じになるのだろうかと思う。

しずかな興奮を覚える。


迷路のように展示室を抜けていくと、比叡山のインスタレーションがあった。

釘付けになってしまったというか、動けなくなってしまった。

暗闇の中で映し出される映像は結構怖いものである。
修験道を迷いなく歩いていく僧とともに追いかけていく気持ちになる。

観ている間、入ってすぐ出て行ってしまう人も何人かいた。
でも、ずーっと見続けている人も。


怖い、とかではなくなっていて、精神世界に入っていく感覚。
何もない、『無』。私たちが見たことがない世界。

つい芸術作品に意味を求めてしまうことが多い。
頭で考えて正解を求めがちだ。


そんなの振り払って五感を通して作品を感じることができる。

またあの場所へ行きたくなる展示だった。

■2013年11月16日[土]~2014年2月2日[日]


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