企画展 『ベン・シャーン展』@茨城県近代美術館
行ってきました。
この展示を見るまでまったくもって知らなかった画家。
20世紀における貧困や人種差別など、理不尽な社会の中でひたむきに生きる人々をテーマに扱った作品が多い。
特に印象に残ったのは『ラッキードラゴン』シリーズ。第五福竜丸事件(1954年にビキニ環礁でアメリカ軍が行った水爆実験。通りかかった第五福竜丸が被ばくした)によって亡くなった船長の生前の様子から、亡くなった後の妻の姿、墓石。
その一連のドローイングは鑑賞する者の頭の中でその悲しみや怒りを補完させるには十分である。
ベン・シャーンは人として、社会として本質的に正しいものを信じていた。
そして、時には「悪」を憎しみと冷徹な線で表現した。
決して明るい作品たちとは言えないけど、「自分はどうなんだ?」と問いかけられているような、考えさせられる展示でした。
そして、なななんと。
6月12日(金)午後2時~
横尾忠則氏によるギャラリートークが予定されているとの事。
平日ではありますが、行ける方は必見です。
あー行きたい。
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