北関東の片田舎から東京へ再上京 本・映画・アート・陶芸諸々・・・

漫画 『3月のライオン』 10巻

0 件のコメント

3月のライオン 10巻



いつのまにやら発売していて、慌てて読みました。

久しぶりに絵でも描こうと零ちゃんを。


10巻は話が大きく動いて、川本家の暗い部分がとうとう明るみに出た。

一人で孤独の中を戦ってきた零がやっと『川本家』という自分が頼ったり頼られる居場所を見つけた。


それでも学校では、相変わらず先生と屋上で昼ご飯を食べる零。


クラスの仲間たちと打ち解けて一緒にランチタイムという展開にしないところが、
現実的な表現だなと思う。

人はそんなに劇的には変われないし、根っこは揺るがない。
ただ自分も気づかないうちに少しだけ変わっているー


自分も一人を強く感じたことがあるから、共感しながら毎回読んでしまう。
この主人公ほど努力家でもないし、強くもないけど

前よりは他人に対して関わって行こうという気持ちが生まれてきたなあとふと思う。


あと、サブストーリーなのか、幸田妻の話がすごく心に残った。
自分も愛したかったけど、なんでうまく愛せないのか。
自分の子供はなぜこんな風に育ってくれなかったのか。
幸田妻の複雑な葛藤をモノローグでぐいぐい読ませる。

漫画なのか小説なのか錯覚するほど。

やっぱり羽海野チカという漫画家はモンスターである。





0 件のコメント :

コメントを投稿