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映画『紙の月』 これは女が怖いと思うための映画ではない。

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11月はバタバタと過ぎていきました。
沢山インプットするものはあって、アウトプットができてない感じです。

さて、公開して2週間ほど経ったでしょうか『紙の月』

あらすじは、どこにでもいるような主婦(子供いない・銀行の契約社員)が、
大学生の青年と恋に落ち、横領事件を引き起こす・・・といった内容。


宮沢りえの時点でちょっと主婦の雰囲気は厳しいかなと思ったんですが、
子供のいない2人暮らしの夫婦という設定だと案外しっくりきた。


何はともあれ、バレるのが分かっている映画って心臓に悪い。
自分は正真正銘のビビリなので、耐え切れず、途中で帰りたくなってしまう。


ただ後半、小林聡美演ずる隅より子(銀行のベテラン職員)の存在がカギとなって、観客に唯一救いを与えてくれる。


 銀行の金に手を付けていると気づいた隅は、主人公に何とか大事になる前にこっちの世界(日常)へ戻そうとする。

その時にはもう把握できないほどの金額を横領していた主人公。


『紙の月』を観ていて率直に思ったのは、女はやっぱり怖いとかそういう事より、
純粋な人が強烈な意思を持った時の恐ろしさだ。

―困っている人のためにお金を使う―

立派な大義である、しかしその理想を実現したいがために、主人公は他人のお金に手をつける。

私は最後まで観て、きっと主人公は横領したことについて「悪いこと」とは認識しているが、「罪悪感」はもっていないだろうと感じた。



なぜなら彼女の大義の方がずっとずっと彼女にとって大事なことで善いことだから。


ちょっと私の感想はこの映画のテーマと外れてしまっている気がしますが、
もう一回見に行って違う視点から考察してみるのも面白そうです。





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