企画展「美術の冒険 国立国際美術館コレクション展」@茨城県近代美術館
最終日。
今回の展示、近現代の作品をおいしいトコロをつまみ食いする形で
バラエティ豊かな作品たちと出会うことができました。
モナリザに髭のマルセル・デュシャンの作品「L.H.O.O.Q.」初めて見るとやはり、
書いてある。髭が。。いや、本当にアートって何だろう。
ああ、でもみんな立ち止まってくすっと笑っている。こ、こういうことなのか・・・?(笑)
そして、一番気に入ったのが、アラヤー・ラートチャムルーンスックの作品。
The Two Planets Series by Araya Rasdjarmrearnsook-15 Mar to 29 Apr 2012 @ Museum Siam - LA FETE - French Thai Cultural Festival from LA FETE on Vimeo.
二つの惑星シリーズ。
ミレーの落穂拾いをタイの農家の奥様方(推測)が鑑賞している映像作品。
こう、ぱっと見ただけでもシュール。
彼女たちの顔は見えない。絵を見てぼそりぼそりと其々の印象が出てくる。
そして、そのうち名画を観ながらも自分たちの世間話を始める。例えばダンスパーティなんかの話を。
自分たち以外見ている人がいなかったので、ツボに入ったところはついつい笑ってしまった。
名画を前にどうでもいい話をしている。
でも、中には私たちみたいに手が荒れているのかな?みたいな一言があって、
ああ、こういう見方もあるのかと。
現代アートってわけわからないと言われることが多いけど、正解を求めてない。
観る人の自由ってことでいいんじゃないかと、今回の展示を通して思いました。
他の作品も観てみたいなあ
映画 『プロミストランド』 感想 @新宿武蔵野館
久々の更新。
さて、ちょうど先週ガス・ヴァンサント監督『プロミストランド』が上映開始したので、観てきました。
テーマが、アメリカで直面している「シェールガス」をめぐる社会問題。とまあ硬い。
難しそうなテーマなだけに?眼鏡率+中高年の方々が多かった。。(笑)
とっつきにくさはあるけれど、実際は、脚本がすごく作り込まれていて、
人間模様を通してこの問題の明暗を表現している。
内容としては、ある田舎町にエネルギー開発会社の営業としてマット・デイモン演ずる主人公が採掘権を交渉しにやってくる。
簡単に契約を結べるかと思いきや、、環境団体の青年、地元の博識者、等々壁が立ちはだかる・・・という話。
この映画のすごいところは、絶妙なバランスでそれぞれの立場の良い所と悪い所を抽出し、観客に「あなただったらどうする?」と問いかけてくる事だ。
それぞれの人間に守るものがある。事情を抱えている。そして生きていくためには
何を決断するか。どう行動するか。
前述したように、社会問題がテーマに挙げられてはいるけれども、
それに加えて、人生の中で大事なものは何なのか、考えさせられる映画でもあった。
お金、信条、家族、伝統、自然
結局他人(会社)に人生を預けてはいけないということです。
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