本 『嵐のピクニック』 @文芸フェス
今更感満載ですが、3月1日(土)に実施された『短編小説で学ぶ失恋入門』というトークイベントに参加してきました。
プログラムは分けられ、一幕は小野正嗣×本谷有希子×エトガル・ケレット。
二幕は都甲幸治×江國香織×ジュノ・デュアス。
全体としては二幕の方が盛り上がりがあって楽しかった。
都甲さんの仕切りが軽快でジュノさんの翻訳を担当されているからか
二人の間には関係の良さがうかがえた。
さて、私が今回イベントに参加した最大の目的は本谷有希子さんで。
ファンになったきっかけというのも、京都のガケ書房で『イママン』という本谷さんのラジオを収録した本を手に取って、あ、このひと面白いなあと思って小説に向かっていったのである。
檀上では短編小説の創作について「手放していく作業」「自由になっていくこと」という
話をしていて、この後嵐のピクニックを読んだら言っていることが少しだけ理解できた気がする。
今までの作品は一人の人間に対して内に内に潜って行ってぐちゃぐちゃにかき乱すようなイメージだったけど、今回の嵐のピクニックはどこか日常社会にコミットしている、色んな感触が味わえる作品ばかりだ。
文芸フェスでは、作中から「哀しみのウェイトトレーニー」の朗読を本人の声で聴くことができました。
本谷さんはどこか甘やかで耳に残る独特な声で
最後が「可愛いヨークシャテリア。」で終わるんですが、それがずっと残っていて
また朗読聞きたいなあと思うくらい良かったです。
サインと握手までしてもらい、
なんだか贅沢な時間を過ごしました。
『哀しみのウェイトトレーニー』、続きがあったら読みたいなあ。。
短編だけど。
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